クラブの“中の人”紹介

西田由実

地域住民の健康や生きがいづくり、地域の活性化に取り組む総合型地域スポーツクラブ。クラブの運営に奔走する人物=“キラリびと”の想いや考え、今、取り組んでいることなどを紹介します。

プロフィール

1971年5月生まれ。子ども2名は進学で他県暮らし。現在、夫と雄やぎ2頭と暮らす。
趣味 美術鑑賞やライブ参戦を兼ねた旅行
座右の銘 鶏口となるも牛後となるなかれ

A-Lifeなんかん https://a-life-npo.com/
南関町 設立2012年(前身の南関すこやかスポーツクラブは2005年)
事務局長 西田由実さん

Q.クラブではどのような仕事をしていますか?

クラブでは労務、総務、会計、事務システムの導入など事務局の統括と、町から委託されている介護予防事業のシステムコーディネーターを務めています。また、新規事業の構想から企画書の作り込みなども私が担当しゼネラルマネジャーを補佐しています。

Q.A-lifeなんかんに関わったきっかけは?

今のクラブが体育協会と合併してA-lifeなんかんになる前に、将来的にNPO法人化するのでマネジャーを探しているということで声をかけていただきました。その時の私は主婦で、そろそろ仕事に復帰しようかと考えているところでした。もともとクラブ会員でもありました。

Q.クラブの運営をやろうと思ったのはなぜですか?

みなさんに喜んでもらえるように自分たちで考えて事業を創っていくことに、ともて魅力を感じたからです。それで誰かの役に立つのであれば、これ以上のことはないですね。

日々の業務では現場に裁量権があるので一連の取り組みが本当に面白くて。かたい組織だと難しいですが、A-lifeなんかんはフレキシブルなので。スポーツにとらわれず事業ができるのもいいところだし、やりがいを感じています。

それに、自分の興味を活かせたり、活かす場を創り出すことができるのが、クラブ運営の醍醐味だと思います。実際、鍼灸師の資格を持っている若いスタッフが、クラブで鍼灸院を開設するために準備中なんですよ。

Q.今年、高校生の就職説明会にも出展したと聞きました。雇用にも力を入れているんですか?

クラブの広報も兼ねて就職説明会に出るようにしました。地元で就職ができると親御さんも安心だろうし、あそこなら心配いらないよと思ってもらえるよう、がんばっていかなくてはと感じています。実際、それだけの認知も高まってきていると思います。その実績も自信もあります。

ただ、高校生にうちがどんな団体かを説明をするのが難しくて。いろんなことをやっているし、そもそも総合型地域スポーツクラブがどんな業態、業種なのか説明しづらいですよね。今のところ、スポーツに関連した総合サービス業と言っています。

Q.確かに他の業種や業態の団体と比べると「総合型クラブ」はまだまだ市民権を得ていませんよね。ひとことで表現できていないというか。

スポーツに引っ張られる人が多いと思いますが、スポーツが得意じゃなくてもやれるんですよ。だいたい私がスポーツの人間ではありませんでしたから。中学生の時は半年ほどバスケ部であとは帰宅部。高校でも合唱部でした。今も、わたしはNO MUSIC NO LIFE派です。

だけど昔から地域づくりが好きだったんです。今でも福祉系とか工学系とかいろんな講演を聞きに行って仲間もできて、それをクラブの事業に還元するって感じで。以前から興味があった心理学についてもリスキリングを始め、昨年度認定心理士の資格を取得し、クラブ業務の一環として日本心理学会にも参加しました。

自分がもともと持っていたものを、今、(総合型クラブで)生かせているなって感じています。